時間ができたので久しぶりに窯場に行き、金継ぎの続きをしてきました。昨日、錆び漆で固まったところに生漆を塗っておいたところも乾燥していたので、水ペーパーの1000番で磨きました。傷もきれいに修復できました。
茶碗の外側
内側
金継ぎは漆まけの心配から本漆は使わず合成漆を使っていたのですが、今回使ったのは本漆です。本漆といっても国産のものは高価なので、仕上げの漆以外は中国産のものを使います。次の作業は赤絵漆(国産)を塗り、そこに純金粉をまきます。最近、金粉が高く、捨てるような茶碗の修理につかうのはもったいない気もします。
ついでにちょっと傷があった、似ても似つかぬ出来の絵御本茶碗も直してみました。内側まで通っていないのですが下部に傷があります。
絵御本写し
絵御本茶碗
私が持っているこの茶碗は、江戸期に倭館にあった窯でつくられたそうです。同じような茶碗が長崎歴史博物館にあるとのことです。
梅雨らしい天気ですが、今日も降ったのはごくわずか。水不足が解消するほどの雨を期待しているのですが、しばらくは降らない予報です。