午前中、ネットニュースを確認していると「二ホンカワウソ対馬で確認」の報道が。すごいニュースです。それからというものテレビニュースにかじりついていました。時間がたつにつれて詳しく報道されはじめ、あらためて対馬で発見されたという嬉しさがこみ上げてきました。 対馬では、江戸時代に生息していたという記録はあります。「対州産物記録」の読み下しには以下のようにあります。
対州産物記録
もくら(モグラ)の次にある「かはうそ」がカワウソです。
環境省は7月から調査していたようで、見つかった糞のDNA鑑定結果雄、雌の二匹いるとのこと。一匹はユーラシアカワウソだとしているようです。報道では韓国から泳いできた可能性もあるとのことでした。いずれにしても対馬でカワウソが発見された意義は大きく、これからの詳しい調査が待たれます。
今回見つかったカワウソがユーラシアカワウソであっても何も問題ありません。というのも対馬の位置関係から、また、他の大陸系の動植物が多く生息していることからもわかるように、昔から対馬に生息していたカワウソがユーラシアカワウソだったかもしれないのです。いろいろ考えるとワクワクします。
ただこの報道で、全国から人がやってくるとおおごとです。もちろん対馬に住んでいる我々もそうですが、生息している可能性がある場所には近づかないことが大事だと思います。とくに写真を撮るために生息域に入るのは控えるべきです。静かに研究機関の調査を見守りましょう。
今日は生き物関係のニュースで大きな動きもありました。日本では対馬にだけ生育している「ツシマノダケ」、「ハナナズナ」が県レッドリスト改定中間結果で「絶滅危惧1A類」に格上げされたというニュースが新聞に載っていました。
ハナナズナ
もう自然自生のものはごくわずかです。種子繁殖は容易のようなので何とか種の保存をしておいてほしい植物です。
今日は午前中早い時間は文献の整理をしました。